金属加工油液の汚染

微生物

金属加工油液内には微生物が増殖します。それにより不快な臭いが発生します。それ以外にも、詰まり、生産品質の低下、腐食という問題によって悪臭や皮膚の発疹を引き起こす可能性があります。 

この問題を解決するには、微生物がどのように増殖するのかを理解することが重要です。ここでの最大の原因は、処理に使用するスライドウェイオイルによる汚染です。他の種類の汚染と比較して、スライドウェイオイルは金属加工油液と限られた範囲でしか混合しないため、検出が困難です。しかし、処理をが停止すると、結果はすぐに現れます。設置を停止すると、スライドウェイオイルがすぐに表面に浮かびます。これにより、スライドウェイオイルと金属加工油液との界面に嫌気性環境が形成され、特定の嫌気性微生物が繁殖する可能性があります。 

微生物の増殖を防ぐ

この問題を防ぐには、スライドウェイオイルが金属加工油液に入る前に摺動油を捕捉することが重要です。多くの場合、これを達成することは構造的に困難またはほぼ不可能であるため、スキミングによってこのスライドウェイオイルを除去することが重要です。実際の経験から、スキミングが機能することが分かりましたが、実際には、嫌気性環境の破壊に対するスキミングの貢献は限られています。金属加工油液を曝気し、継続的に循環させると、嫌気性環境が大幅に減少します。これにより、微生物の増殖が完全に、またはほぼ完全に破壊されます。